高校化学その4 化学結合と分子間力 授業の予習にもセンター試験にも大学入学共通テストにも使える高校化学講座
今年度は大学入試センター試験の最後の年で、来年度からは大学入学共通テストが始まります。
そこで、これから何回かに分けて大学入試センター試験にはもちろん、来年度からの大学入学共通テストにも使える考え方をご紹介しようと思います。
高校3年生は大学入試センター試験に向けて、そして高校1,2年生は大学入学共通テストに向けて、記事をフル活用してほしいです。まだ、化学がそこまで進んでいない場合でもついていけるように基礎から分かりやすく解説します。
記事が良かったと思ったら、どんどん友達に紹介していってください。
まず、2つの試験の違いは、大学入試センター試験では、暗記中心の問題が出題されるとするならば、大学入学共通テストは、身の回りの事柄を化学と絡めた問題が出題されるということです。
つまり、これからは暗記に頼らない思考力が必要とされます。
しかし、大学入試センター試験でも、難関大学を目指す受験生は、高得点が要求され、暗記だけで高得点を取ることは難しいので、また、ハイレベルな二次試験が待ち受けているため、必然的に思考力を養う必要があります。
この記事で基礎知識を確認しつつ、しっかりと思考力をつけていきましょう。
化学結合
化学結合は全部で3つ。
共有結合
電子対の共有による結合でとても強い。
融点がとても高い。
イオン結合
融点は高いがもろい。
イオン結合の結晶が水に溶けると、電気を通す。
金属結合
比較的高い融点。
結晶は電気、熱を通す、つまり電気伝導性、熱伝導性がある。
また、たたいて伸ばすことができる、つまり展性、延性がある。
|
分子間力
分子間力は分子間に働く弱い力のこといい、ファンデルワールス力と水素結合に分けられる。
ファンデルワールス力
すべての分子の間に働く引力。
非常に弱い。
水素結合
電気陰性度が大きな原子と水素原子との分子間に働く引力。
電気陰性度が最大のフッ素Fと水素による化合物フッ化水素HFは分子間に水素結合が働いているため、本来なら、分子量が大きいほど沸点は高くなるところが、同じく17族元素の水素化合物では、最も沸点が高い。
|
試験にはこんな問題が出る
化合物を3つの化学結合で分けたり、その性質も問われる。
また沸点が絡んだ問題でなぜ高くなっているかと水素結合を問われやすい。
|
今回のポイント
共有結合とは?
その性質は?
金属結合とは?
その性質は?
イオン結合とは?
その性質は?
強さの順番は?
分子間力とは?
|