高校化学その27 無機化学 系統分離 授業の予習にもセンター試験にも大学入学共通テストにも使える高校化学講座
今年度は大学入試センター試験の最後の年で、来年度からは大学入学共通テストが始まります。
そこで、これから何回かに分けて大学入試センター試験にはもちろん、来年度からの大学入学共通テストにも使える考え方をご紹介しようと思います。
高校3年生は大学入試センター試験に向けて、そして高校1,2年生は大学入学共通テストに向けて、記事をフル活用してほしいです。まだ、化学がそこまで進んでいない場合でもついていけるように基礎から分かりやすく解説します。
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まず、2つの試験の違いは、大学入試センター試験では、暗記中心の問題が出題されるとするならば、大学入学共通テストは、身の回りの事柄を化学と絡めた問題が出題されるということです。
つまり、これからは暗記に頼らない思考力が必要とされます。
しかし、大学入試センター試験でも、難関大学を目指す受験生は、高得点が要求され、暗記だけで高得点を取ることは難しいので、また、ハイレベルな二次試験が待ち受けているため、必然的に思考力を養う必要があります。
この記事で基礎知識を確認しつつ、しっかりと思考力をつけていきましょう。
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前回の記事
https://tutorkun.hatenablog.jp/entry/2019/11/05/211008
系統分離
金属元素を溶液を入れて、沈殿と溶液で分けていく作業を系統分離といいます。
今まで、金属の沈殿を全く書いていなかったのでここでまとめて、系統分離の問題にすぐに取り掛かることができるようにしましょう。
用いる金属イオンは
銀イオン、鉛イオン、銅イオン、鉄Ⅱイオン、鉄Ⅲイオン、アルミニウムイオン、亜鉛イオン、アルカリ金属元素イオン、アルカリ土類金属元素イオンとします。
系統分離の流れ
1.塩化水素を入れて、固体と溶液を分離
塩化銀、塩化鉛、塩化水銀の白色固体が沈殿します。
2.強酸性のもと硫化水素を入れて、固体と溶液を分離
黒色固体の硫化銅、黄色固体の硫化カドミウム、褐色固体の硫化スズが沈殿
3.硫化水素の煮沸後に酸化剤を入れて、アンモニア水を少量入れて、固体と溶液を分離
アルミニウムや鉄Ⅲの水酸化物の白色沈殿
4.硫化水素を入れて、固体と溶液を分離
硫化亜鉛が沈殿
5.炭酸アンモニウム水溶液を入れて、固体と溶液を分離
カルシウム、バリウムの炭酸塩の白色沈殿
6.ガスバーナーで炎色反応をみる
まとめ
無機化学がついに完結しました!
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