高校化学その1 原子の構造 授業の予習にもセンター試験にも大学入学共通テストにも使える高校化学講座
今年度は大学入試センター試験の最後の年で、来年度からは大学入学共通テストが始まります。
そこで、これから何回かに分けて大学入試センター試験にはもちろん、来年度からの大学入学共通テストにも使える考え方をご紹介しようと思います。
高校3年生は大学入試センター試験に向けて、そして高校1,2年生は大学入学共通テストに向けて、記事をフル活用してほしいです。まだ化学がそこまで進んでいない場合でも、しっかりとついていけるように基礎から分かりやすく解説します。
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まず、2つの試験の違いは、大学入試センター試験では、暗記中心の問題が出題されるとするならば、大学入学共通テストは、身の回りの事柄を化学と絡めた問題が出題されるということです。
つまり、これからは暗記に頼らない思考力が必要とされます。
しかし、大学入試センター試験でも、難関大学を目指す受験生は、高得点が要求され、暗記だけで高得点を取ることは難しいので、また、ハイレベルな二次試験が待ち受けているため、必然的に思考力を養う必要があります。
この記事で基礎知識を確認しつつ、しっかりと思考力をつけていきましょう!
今回はその1。
原子の構造
そして、原子核は正電荷を帯びた陽子と電荷をもたない中性子から成り立ちます。
電子の質量は陽子の質量の約1/1840であるため、陽子の数と中性子の数の和を原子
の質量数といいます。
また、原子番号は陽子の数でもあり、電子の数でもあるということも押さえておきまし
ょう。
原子量、分子量、式量
原子量の定義を説明するには、同位体について知る必要があります。しかし簡単。同位
体とは、原子番号が同じ、つまり、陽子、中性子の数は等しいが、中性子の数が異なる
原子のことをいいます。質量数が異なるということです。
原子量の定義
炭素Cを原子量12と定義したときの相対的質量。
元素の原子量は、同位体の原子量とその存在比から出た平均値です。
たとえば、塩素の元素の原子量は、質量数が35の同位体と37の同位体の存在比を3:1とすると
35× 3/4+37× 1/4=35.5
となり、塩素の元素の原子量は35.5となります。
分子量
原子量の分子バージョンで、元素の原子量の2倍です。
式量
原子量の化合物バージョンです。
試験にはこんな問題が出る
この分野で問われることが多いのが、原子量の定義と絡めた問題です。
定義はしっかりと頭の中に入れておきましょう。
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今回出た語彙
今回出たワードを頭の中で説明して、今回の講座は終わりです。
原子
電子
陽子
質量数
原子量
分子量
式量
存在比
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