高校化学その16 無機化学 ハロゲン 授業の予習にもセンター試験にも大学入学共通テストにも使える高校化学講座
今年度は大学入試センター試験の最後の年で、来年度からは大学入学共通テストが始まります。
そこで、これから何回かに分けて大学入試センター試験にはもちろん、来年度からの大学入学共通テストにも使える考え方をご紹介しようと思います。
高校3年生は大学入試センター試験に向けて、そして高校1,2年生は大学入学共通テストに向けて、記事をフル活用してほしいです。まだ、化学がそこまで進んでいない場合でもついていけるように基礎から分かりやすく解説します。
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まず、2つの試験の違いは、大学入試センター試験では、暗記中心の問題が出題されるとするならば、大学入学共通テストは、身の回りの事柄を化学と絡めた問題が出題されるということです。
つまり、これからは暗記に頼らない思考力が必要とされます。
しかし、大学入試センター試験でも、難関大学を目指す受験生は、高得点が要求され、暗記だけで高得点を取ることは難しいので、また、ハイレベルな二次試験が待ち受けているため、必然的に思考力を養う必要があります。
この記事で基礎知識を確認しつつ、しっかりと思考力をつけていきましょう。
画像はすべてフリー素材やSNSからのものとなります。
前回の記事
https://tutorkun.hatenablog.jp/entry/2019/10/15/190900
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ハロゲン
ハロゲンは17族の元素です。
酸化力は周期表で上にあるものが大きいです。
つまり、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素の順が酸化力の大きさの順です。
さらに、この順番で覚えると語呂合わせを使って色まで覚えられます。語呂合わせはこちら。
短気な君は真っ赤で即死
たんき きみ まっか そくし
淡黄色 黄緑色 赤褐色 黒紫色
また、酸化力の順で、銀との塩の色は
黄 白 淡黄 黄
といった順になります。
フッ素
常温で淡黄色の気体です。
蛍石CaF2や氷晶石Na3AlF6に含まれています。
また、水と反応して、フッ化水素HFができます。
フッ化銀は黄色で、水、アンモニア水、
チオ硫酸ナトリウムNa2S2O3
にとけます。
塩素
黄緑色の気体です。
水と反応することで塩化水素と
次亜塩素酸HClOが生成されます。
塩化銀は白色です。無機化学のまとめでもある系統分離の問題でこのことをよく使います。
また、水には溶けませんが、アンモニア水とチオ硫酸ナトリウムにはとけます。
臭素
常温で赤褐色の液体です。
常温で液体なのは臭素と水銀のみです。
水と反応すると臭化水素と次亜臭素酸ができます。
臭化銀は淡黄色で、水には溶けませんが、アンモニア水とチオ硫酸ナトリウムには溶けます。
ヨウ素
黒紫色の固体です。
水と反応しにくいです。
ヨウ化銀は黄色で、水、アンモニア水には溶けませんが、チオ硫酸ナトリウムには溶けます。です。
まとめ
ハロゲン4つの常温での状態と色は?
それぞれの水との反応は?
銀との塩は?
ではまた。
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