高校化学その11 電池 授業の予習にもセンター試験にも大学入学共通テストにも使える高校化学講座
今年度は大学入試センター試験の最後の年で、来年度からは大学入学共通テストが始まります。
そこで、これから何回かに分けて大学入試センター試験にはもちろん、来年度からの大学入学共通テストにも使える考え方をご紹介しようと思います。
高校3年生は大学入試センター試験に向けて、そして高校1,2年生は大学入学共通テストに向けて、記事をフル活用してほしいです。まだ、化学がそこまで進んでいない場合でもついていけるように基礎から分かりやすく解説します。
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まず、2つの試験の違いは、大学入試センター試験では、暗記中心の問題が出題されるとするならば、大学入学共通テストは、身の回りの事柄を化学と絡めた問題が出題されるということです。
つまり、これからは暗記に頼らない思考力が必要とされます。
しかし、大学入試センター試験でも、難関大学を目指す受験生は、高得点が要求され、暗記だけで高得点を取ることは難しいので、また、ハイレベルな二次試験が待ち受けているため、必然的に思考力を養う必要があります。
この記事で基礎知識を確認しつつ、しっかりと思考力をつけていきましょう。
画像はすべてフリー素材やSNSからのものとなります。
前回の記事
https://tutorkun.hatenablog.jp/entry/2019/10/08/070025
今回は電池です。入試では計算、記述、選択問題全てに登場する頻出の単元です。
一次電池
一度だけしか使うことのできない電池を一次電池といいます。ボルタ電池、ダニエル電池が有名です。
ボルタ電池
イオン化傾向が異なる金属を硫酸などの電解質水溶液に入れて、電流が流れます。
電子が出る電極を負極、入る電極を正極といいます。
ボルタ電池では、正極から水素が出てしまい、そのことが起電力の低下につながりました。
そこで、科学者ダニエルさんが考えたのがこの電池。
ダニエル電池
ボルタ電池の起電力が低下するという弱点を克服したのがこのダニエル電池です。
その方法とは素焼き版で正極と負極を仕切ることです。
これで正極に水素が発生せず、起電力を低下させることなく使うことができました。
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二次電池
充電をすることで繰り返し使える電池を二次電池といいます。鉛蓄電池、燃料電池をおさえておきましょう。
鉛蓄電池
鉛電池は負極に鉛、正極に酸化鉛を使った電池です。
正極、負極の反応式は覚えた方がいいです。よく出ます。
燃料電池
水の電気分解と逆の反応で電流を流します。
リチウムイオン電池
スマホ、パソコンに使われる電池です。身の回りの化学として出てくるかもしれません。
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よく出る問題
反応式を書かせる問題や、反応式の係数比からどのくらいの体積の気体が出たかなどの計算問題、それぞれの電池の特徴の正誤問題など様々な問われ方がなされます。
今回のポイント
ボルタ電池とは?
その弱点は?
ダニエル電池とは?
ボルタ電池との違いは?
鉛蓄電池の反応式は?
燃料電池の反応式は?
リチウムイオン電池の使い道は?
ではまた。
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