高校化学その14 化学平衡 授業の予習にもセンター試験にも大学入学共通テストにも使える高校化学講座
今年度は大学入試センター試験の最後の年で、来年度からは大学入学共通テストが始まります。
そこで、これから何回かに分けて大学入試センター試験にはもちろん、来年度からの大学入学共通テストにも使える考え方をご紹介しようと思います。
高校3年生は大学入試センター試験に向けて、そして高校1,2年生は大学入学共通テストに向けて、記事をフル活用してほしいです。まだ、化学がそこまで進んでいない場合でもついていけるように基礎から分かりやすく解説します。
記事が良かったと思ったら、どんどん友達に紹介していってください。
まず、2つの試験の違いは、大学入試センター試験では、暗記中心の問題が出題されるとするならば、大学入学共通テストは、身の回りの事柄を化学と絡めた問題が出題されるということです。
つまり、これからは暗記に頼らない思考力が必要とされます。
しかし、大学入試センター試験でも、難関大学を目指す受験生は、高得点が要求され、暗記だけで高得点を取ることは難しいので、また、ハイレベルな二次試験が待ち受けているため、必然的に思考力を養う必要があります。
この記事で基礎知識を確認しつつ、しっかりと思考力をつけていきましょう。
画像はすべてフリー素材やSNSからのものとなります。
反応速度についての記事はこちら。
https://tutorkun.hatenablog.jp/entry/2019/10/13/010332
|
化学平衡
正反応と逆反応の反応速度が等しく、事実上反応が止まっているとみなせることを言います。
反応速度式で用いたヨウ化水素の生成や反応も正反応と逆反応の化学反応です。
ルシャトリエの原理
次の条件下で変わったことによる影響を元に戻そうとする反応に平衡が移動することを言います。
ある条件にすると、それを和らげるために平衡が右に移動、つまり正反応での速度が大きくなるのか、左に移動、つまり逆反応の速度が大きくなるのか、ということです。
では、その条件とは。
1.濃度
大きくすると、濃度を小さくするように平衡が移動します。
小さくすると、濃度を大きくするように平衡が移動します。
2.圧力
加圧すると、減圧するように平衡が移動します。
減圧すると、加圧するように平衡が移動します。
3.温度
加熱すると、熱を奪い取る反応へと平衡が移動します。つまり、吸熱反応の速度が大きくなります。
冷却すると、熱を放出する反応へと平衡が移動します。つまり、発熱反応の速度が大きくなります。
よく出るところ
ある条件で平衡が右に移動するのか、左に移動するのかが問われやすいです。
反応速度の考え方が重要なのでよくわかってない場合はチェックしておきましょう。
https://tutorkun.hatenablog.jp/entry/2019/10/13/010332
まとめ
化学平衡って?
ルシャトリエの原理って?
平衡が移動する3つの条件は?
ついに理論化学が終わりました。
お疲れ様でした。
次回からは無機化学に入っていこうと思います。
ではまた。
|
|